日本では夏だけではなく1年を通して
アイスを食べる人は多いかなと思います。
私も夏だけではなく冬でもアイスを買って食べますが、
そこでちょっと気になったことがあります。
私は基本的にはどんなものでもアイスと呼んでいますが、
実際の名称を見るとソルベ、シャーベット、ジェラートなど、
様々なものがあります。
なんとなく違いはわかるのですが、
じゃあどう違うのかと言われると、
正確にはわからないですよね。
特にソルベとシャーベットの違いと
ジェラートとアイスの違いが、
いまいちわかりにくいです。
まあ、どれもアイスでいいじゃんと言われそうですが、
ちょっと気になってしまったので。
そこで今回はソルベとシャーベットの違いから
ジェラートとアイスの違いについてご紹介します。
ソルベとシャーベットの意味と違いとは?
まず、ソルベとシャーベットの違いですね。
どちらもシャリシャリしたアイスのイメージがありますが、
名前が違うだけで同じものなのではと思いきや違いました。
まず、ソルベはフランス語、シャーベットは英語になります。
またルベとシャーベットの語源となるものは一緒で、
「シャルバート」というアラビア語がもとになっています。
シャルバートとは「果物から抽出したシロップを水で薄めてから、
そこに氷を細かく砕いたものを入れて冷やした飲み物」ですね。
そのシャルバートがヨーロッパに渡ったのが、
9世紀と言われていますね。
その中でアラビアからシチリアに渡ったときに、
ソルベットという名前の氷菓子になりました。
その後に15世紀ごろにフィレンツェから
フランスにソルベットが渡ります。
そういった経緯をたどってから、
果物の果汁を凍らせたソルベに
なったと言われています。
ソルベにも歴史があると言うことですね。
シャーベットの歴史
そのソルベがさらにアメリカに伝わったものが、
実はシャーベットなわけです。
ソルベは果汁を凍らせたものですが、
シャーベットになって変化が生まれます。
ソルベを凍らせる前に材料として、
ゼラチン、牛乳や卵白を加えるようになり、
それがシャーベットと呼ばれるようになりました。
アメリカではシャーベットはこういった材料が入ってるもので、
ソルベとは少し違うということですね。
ソルベとシャーベットはかなり似たようなものですが、
材料に違いがあったというわけですね。
ちなみにイギリスでシャーベットというと、
炭酸の粉ジュースみたいなものを指すようです。
イギリスでは日本でいうシャーベットは
アイスとかソルベと言うそうです。
このように国によって変化があって不思議ですよね。
ジェラートとアイスの違いとは?
日本ではジェラートとアイスでは似たようなもので、
どう違うのかわからないって人も多いですよね。
私もなんとなく違うのはわかりますが、
実際にどうがどう違うのかはわからないですからね。
そこでどう違うのかを調べてみたら、
結構な違いがありました。
まず、ジェラートはイタリア語であり、
「凍った」「アイスクリーム」という意味があります。
イタリアではジェラートはアイスクリーム全般を指しています。
ただ、日本ではアイスとジェラートはちゃんとした違いがあります。
1.成分の違い
まず、イタリアのジェラートは
だいたい5%前後の乳脂肪分で作られています。
日本ではアイスクリームは乳固形分15%以上で、
その中で8%乳脂肪ではないといけないと定義されています。
ちなみに乳固形分が10%以上だと、
アイスミルクと呼ばれます。
3%以上だとラクトアイスよ呼ばれます。
どれも聞いたことはあるかなと思いますが、
同じアイスにしても違いがあるということですね。
これに区分するならジェラートは
アイスミルクに該当しますね。
2.空気含有量
空気含有量とはアイスの中に含まれる、
空気の割合のことですね。
この空気の割合による口当たりが変わってきます。
空気量が多いと口当たりが軽くなりますが、
濃厚さや冷たさが薄くなっていきます。
逆に空気の含有量が少ないと口どけは重いですが、
冷たく濃厚な味になります。
お店で販売しているジェラートはこの空気の含有量が
30%前後のものが多いです。
市販で販売されているようなアイスクリームは
空気の含有量が60%以上。
ソフトクリームが40%~70%ぐらいの含有量が多いです。
そこでジェラートはアイスクリームとソフトクリームの
中間ぐらいのものと言えますね。
このようにアイスとジェラートも似たようなものに思えても、
実はいろいろと違いがあるということですね。
まとめ
ここまでソルベとシャーベットの様々な違いから、
ジェラートとアイスの違いなどをまとめてご紹介しました。
ぜひ、参考にして頂けたら幸いです。